こんにちは。合同会社グランドジョブ代表 白木です!
LP制作を外注しようと決めたものの、こんな状況になっていませんか?
「何を伝えれば良いのかわからず、制作会社に連絡できないまま時間が過ぎている」
「発注したあとに『やっぱりターゲットが違った』と気づいて大幅な修正が発生した」
「完成品を見たら、なんか違う…でも何が違うのか説明できない」
私はこれまで50本以上のLP制作・改善を手がけてきましたが、外注後のトラブルの9割は「発注前の準備不足」が原因です。
この記事を読めば、制作会社への発注に必要な「要件定義」の全体像がわかります。準備が整っていれば、制作会社とのやりとりがスムーズになり、修正回数が減り、完成品の品質も格段に上がります。
LP外注が失敗する本当の原因は「丸投げ」にある
LP制作の外注が「思っていたのと違う」という結果になる原因は、制作会社のスキル不足よりも、発注側の情報提供不足(いわゆる丸投げ)であることがほとんどです。
「良い感じのLPをお願いします」——この発注で良いLPができることはありません。
制作会社はどんなに優秀でも、あなたのビジネスの詳細・ターゲットの感情・競合との違いを知りません。それらを伝えるのは発注者の責任です。
丸投げが引き起こす典型的な失敗:
- ターゲットが曖昧なまま制作 → 誰にも刺さらないコピーになる
- 強みが整理されていない → 競合と同じようなLPができあがる
- ゴールが不明確 → 制作会社がデザインの美しさを優先する
- 参考資料なし → 制作会社の好みのデザインが届く
「伝えてくれればできたのに」——このすれ違いが、費用と時間を無駄にする最大の原因です。
成果の上がるLP改善例はこちらの記事も参考にしてください。
>【初心者必見】成果を最大化するLP活用術:コンバージョン率UPの基本と成功事例10選
発注前に必ず準備すべき5つの要件定義
準備①:ターゲットを「悩みレベル」まで言語化する
最初に準備すべきは、ターゲットの言語化です。「30〜40代の中小企業経営者」という属性情報だけでは不十分です。
制作会社に伝えるべきターゲット情報:
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 属性 | 30〜40代・中小企業経営者・従業員10名以下 |
| 現在の悩み | 広告費をかけているのに問い合わせが来ない |
| 過去の失敗 | LP制作に50万円かけたが成果が出なかった |
| 求めていること | 費用対効果の高いLP制作を任せたい |
| 決断のブロック | 「また失敗するのでは」という不安 |
特に重要なのは「過去の失敗」と「決断のブロック」です。ここを押さえているかどうかで、LPのコピーの刺さり方がまったく変わります。
実際にあった失敗例: ターゲットを「経営者全般」と設定したまま発注した結果、「多くの企業様に選ばれています」という誰向けかわからないコピーのLPが完成。広告費を月20万円投入しても問い合わせはゼロ。ターゲットを「LP制作で一度失敗した中小企業の経営者」に絞り直してLPを作り直したところ、CVRが0→2.1%に改善しました。
実際に既存顧客にヒアリングした言葉をそのまま書き出すのが最も効果的です。「なんか上手くいかない」「費用が心配で」というリアルな言葉こそ、コピーライターが使いたい素材です。
準備②:商品・サービスの「強み」を競合比較で整理する
「うちのサービスの強みはなんですか?」——この質問に即答できない状態で発注すると、「当たり障りのない普通のLP」が完成します。
強みの整理には、競合との比較が有効です。
競合比較シートの項目例:
| 比較軸 | 自社 | 競合A | 競合B |
|---|---|---|---|
| 価格 | 30万円〜 | 50万円〜 | 20万円〜 |
| 納期 | 最短2週間 | 1〜2ヶ月 | 3〜4週間 |
| 強み | 広告運用との一体対応 | デザイン実績が豊富 | 安さ |
| 弱み | 大手への実績が少ない | 高い・遅い | 品質にばらつき |
この表を作るだけで、「自社は価格と納期と広告連携で差別化できる」という訴求軸が明確になります。LPのキャッチコピーも自然と決まってきます。
制作会社が喜ぶ伝え方: この比較表を最初のヒアリングで渡したところ、「ここまで整理してくれている発注者は珍しい」と言われ、初稿の完成度が格段に上がりました。制作会社にとっても、強みが明確な方が提案しやすいのです。
準備③:事業戦略に基づくKPIとオファーを決める
「良いLPを作ってほしい」——これは発注ではなく、願望です。
LP制作の前に、このLPがマーケティング全体のどの役割を担うのかを明確にしてください。
マーケティングファネルとLPの位置づけ:
| ファネル段階 | LPの役割 | 適切なオファー例 |
|---|---|---|
| 認知(上部) | ブランド認知・興味喚起 | 無料資料ダウンロード |
| 検討(中部) | 比較検討・信頼構築 | 無料相談・事例集 |
| 購入(下部) | 即決・申し込み | 無料トライアル・限定オファー |
発注前に決めておくべきKPIとオファー:
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 目標CVR | 2〜3%(BtoBの場合の目安) |
| 月間目標CV数 | 10件の問い合わせ |
| オファー内容 | 無料相談30分 / 資料ダウンロード / 無料診断 |
| 流入元(広告の種類) | Google広告 / Meta広告 / オーガニック |
| LPの遷移先 | サンクスページ / 電話 / LINE |
特にオファーの設計は発注者が決めるべき最重要事項です。「お問い合わせください」より「無料で30分相談する」の方がCVRが上がることは多くの事例で実証されていますが、何をオファーするかはビジネス戦略次第です。制作会社に丸投げしないでください。
HPとLPの違いについて詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
>ホームページとランディングページの違い:効果的な活用法
▼ LP制作の外注をご検討の方へ
発注前の準備をサポートしながら、成果にこだわったLP制作を行います。「何を準備すれば良いかわからない」という段階からご相談いただけます。
準備④:参考LPを3〜5本集める(UI/UXの要望も言語化する)
「どんなデザインにしたいですか?」という質問に「おまかせします」と答えると、制作会社の好みのデザインが届きます。
参考LPを集める際のポイント:
- 自業種の競合LP:検索上位に出てくるLPは一定の成果が出ている可能性が高い
- 好きなデザインのLP:業種を問わず「このデザインが好き」と感じるもの
- 嫌いなデザインのLP:「こうはなりたくない」というネガティブな参考も有効
ここで多くの発注者が見落とすのが、「ビジュアルの好み」だけでなく「UI/UXの要望」を伝えることです。
参考LPに添えるコメントの例:
| 視点 | コメント例 |
|---|---|
| ビジュアル | 「このサイトの配色とフォントの雰囲気が好き」 |
| UI/UX | 「このサイトのスマホでのボタンの押しやすさを取り入れたい」 |
| インタラクション | 「FAQ部分はアコーディオンで開閉できるようにしたい」 |
| 表示速度 | 「動画は使わず、画像のみで軽量に仕上げたい」 |
| 嫌いな例 | 「ポップアップは絶対に使わないでほしい」 |
参考LP収集ツール:
| ツール | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|
| LP Bag | 国内最大級のLPギャラリー | 無料〜有料 |
| MUUUUU.ORG | デザイン系まとめサイト | 無料 |
| Swipe File | 海外LP・広告の収集 | 無料〜有料 |
| 競合のGoogle広告 | 実際に成果を出しているLP | 無料 |
準備⑤:スケジュールと予算の上限を明確にする
「いつまでに・いくらで」を明確にしないまま発注すると、後から「こんなにかかるとは思っていなかった」というトラブルになります。
LP制作の標準的なスケジュール:
| フェーズ | 目安期間 |
|---|---|
| ヒアリング・要件定義 | 1〜3日 |
| ワイヤーフレーム(構成案) | 3〜7日 |
| デザイン制作 | 5〜10日 |
| コーディング | 3〜7日 |
| 修正・確認 | 3〜7日 |
| 合計 | 最短2週間〜最長1.5ヶ月 |
広告キャンペーンの開始日が決まっている場合は、逆算してLP公開日を設定し、そこから発注のタイムリミットを決めてください。
ひと目でわかる!依頼先別の費用相場と選び方
LP制作の相場は依頼先によって大きく異なります。どこに頼むべきか迷ったときの判断基準として参考にしてください。
| 依頼先 | 費用目安 | メリット | デメリット | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| フリーランス | 5万〜30万円 | 費用が安い・柔軟に対応 | 品質ばらつき・連絡が取りにくい場合も | 予算が限られている・小規模な案件 |
| 中小制作会社 | 20万〜80万円 | バランスが良い・窓口が明確 | 会社によって品質差がある | 初めての外注・標準的なLP制作 |
| 大手制作会社 | 50万〜200万円以上 | 実績・品質が安定 | 高額・納期が長い・担当者が変わりやすい | 予算が潤沢・ブランドイメージ重視 |
| LP特化会社 | 30万〜100万円 | CVRへのノウハウが豊富 | 対応できる業種に偏りがある場合も | 成果重視・広告と連携したい |
選び方のポイント: 費用だけで選ばないことが重要です。「過去のLP制作実績(自社と近い業種のもの)を見せてもらえるか」「CVRの改善提案まで対応してくれるか」を必ず確認してください。
Google広告について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
>Google広告とは?種類と全体像を初心者向けに徹底解説
コピペで使える!LP制作会社への提案依頼書(RFP)テンプレート
以下のテンプレートをコピーして、空欄を埋めて制作会社に渡してください。これだけで発注前の準備は完了です。
📋 LP制作 提案依頼書(RFP)テンプレート
■ LP制作 提案依頼書(RFP) 【会社名・担当者名】 会社名: 担当者: 連絡先: 【1. サービス・商品概要】 サービス名: 価格: 提供内容(3行以内で): 【2. ターゲット】 属性(年齢・職業・規模など): 現在の悩み: 過去の失敗: 求めていること: 決断のブロック(不安・懸念): 【3. 自社の強み(競合との差別化)】 競合と比べたときの強み①: 競合と比べたときの強み②: 【4. KPIとオファー】 目標CVR: % 月間目標CV数: 件 オファー内容: 流入元(広告の種類): LPの遷移先(サンクスページ/電話/LINEなど): 【5. 参考LP・デザイン要望】 参考LP URL①: コメント: 参考LP URL②: コメント: UI/UXの要望(操作感・インタラクションなど): 絶対にNGなこと: 【6. スケジュール・予算】 LP公開希望日: 予算上限: 万円(税抜) 修正回数の希望: 回まで 【7. その他・備考】
このRFPを埋めて渡すことで、制作会社からの提案の質が大きく上がります。「ここまで整理してくれている」と言われることで、信頼関係の構築にもつながります。
発注前チェックリスト
5つの準備が整っているか、発注前に確認してください。
- [ ] ターゲットの悩み・過去の失敗・決断のブロックを言語化できているか
- [ ] 競合比較をもとに自社の訴求軸(強み)が1〜2点に絞れているか
- [ ] マーケティングファネル上の位置づけ・目標CVR・オファー内容が決まっているか
- [ ] 参考LP(好き・嫌い両方)をUI/UXのコメント付きで3〜5本準備できているか
- [ ] 公開希望日・予算上限・依頼先の候補が決まっているか
- [ ] RFPテンプレートに記入できているか
この6つが揃っていれば、制作会社との最初のヒアリングが格段にスムーズになります。
まとめ:準備の質が、LPの完成品の質を決める
LP外注の失敗の9割は「丸投げ」によって起きます。制作会社はあなたのビジネスを知りません。今回ご紹介した準備を振り返ります。
| 準備 | ポイント |
|---|---|
| ① ターゲットの言語化 | 属性だけでなく悩み・失敗・ブロックまで |
| ② 強みの整理 | 競合比較で訴求軸を1〜2点に絞る |
| ③ KPIとオファー | ファネル上の位置づけ・目標CVR・オファー内容 |
| ④ 参考LPの収集 | ビジュアル+UI/UXのコメント付きで3〜5本 |
| ⑤ スケジュールと予算 | 逆算でタイムライン設定・予算上限を明示 |
そして、これらをまとめたRFP(提案依頼書)を一枚渡すだけで、制作会社からの提案の質が大きく変わります。ぜひ活用してください。
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合同会社グランドジョブでは、LP制作(30万円〜)を手がけています。発注前の準備段階からご相談いただけます。「RFPの書き方がわからない」「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にどうぞ。
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合同会社グランドジョブ|LP制作 × 広告運用
代表:白木龍之介

